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そのときのために

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一人ひとりに看護師ができること

ターミナルケアは命の終わりが近い人に対して行うケアのことで、緩和ケアはターミナルケアの一つだ。残された時間を穏やかな気持ちで過ごせるように不安や痛み、ストレスなどの緩和を目的とする。ターミナルケアは患者の生活の質を高めることが可能だ。患者が命の限りを知り、人間らしく最期を迎えるサポートをすることがターミナルケアの基本となる。

ターミナルケアは、基本的に医療行為がメインではない。施設によっては宗教やスピリチュアルなどを用い、精神的な苦痛を取る手段も取り入れている。また、臨床心理士や介護職がメインの職場もあるだろう。腹水除去や褥瘡ケアなどは看護師が行う医療行為だが、急性期患者の治療に従事した経験のある看護師がターミナルケアを行うと虚しさを覚えることもあるかもしれない。

ターミナルケアで看護師ができることは、医療行為に関することがメインだ。だが、医療行為しかできないわけではない。患者が感じる苦痛の中には、胸水や腹水によって持続的な痛みがあることも含まれる。そこで看護師をはじめとした医療スタッフが施す献身的な身体的ケアが、患者にとって大きな力となるのだ。看護師は患者や家族に向けた支援もでき、傾聴するだけでもそれぞれの心が軽くなることも珍しくない。

看護師はこのほかにもできることがある。それは、病気や患者の症状に対する正しい知識、技術に関するスキルを身につけることだ。真摯に向き合うためには不可欠なものとなる。

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