看護師にとってコミュニケーションがなぜ大切なのかを考えてみよう。患者の情報収集も正当だが、医療過誤などの事故や不測の事態を未然に防ぐことを常に念頭に置くべきだ。医療過誤や不測の事態を防ぐための情報収集と位置づけるのが正しい答えとなる。また、患者だけではなく看護師同士のコミュニケーションでも同様だ。
目的達成のためには、十分な時間を患者に費やしたいと考える看護師も少なくない。しかし、自分の労働時間との兼ね合いもあるうえ、受け持ち患者が多ければ患者一人にかけられる時間はわずかだ。時間が確保できた場合でも、ナースコール対応やほかの看護師のサポートなどに奔走せざるを得なくなるケースもあるだろう。
そこでわずかな時間でもコミュニケーションを円滑にする方法として、患者の表情や仕草を注視することが挙げられる。痛みがある場所をさすっている、肩で息をしているなど話題を広げるきっかけを見つけよう。「胸をさすっているようですがどうしましたか?」といったように声かけをすれば、本音を引き出せる可能性が高い。「胸が痛いですか?」などの直接的な語りかけは、看護師自身がほしい答えを誘導しているともいえるため避けるのが無難だろう。
患者について、胸をさすっていたなど気になるポイントがあれば、看護師同士で情報共有することもコミュニケーションの一つとなる。連携がとりやすくなるため、コミュニケーションスキルを磨いていくことが大切だ。